大規模成長投資補助金(第5次)学術研究・専門技術サービス業の活用ガイド
最終更新:2026/6/17|監修:中小企業診断士・認定経営革新等支援機関
大規模成長投資補助金は、中堅・中小企業の賃上げと省力化・高度化を後押しする制度で、学術研究・専門技術サービス業でも試験機器・計測装置・情報システムなど多様な設備投資に活用されています。補助上限額や補助率は公募要領で確認が必要ですが、数億円規模の大型投資に対応できる点が特徴です。自社の強みを伸ばす成長投資計画を策定し、採択につながる申請を目指しましょう。
この業種の採択事例
高付加価値市場を制するBIM
想定概要:BIM(Building Information Modeling)関連のシステム・設備を導入し、建築・設計業務の高度化・効率化を図ることで、高付加価値市場への参入拡大を目指す取り組みと推察される。
受託材料等試験サービスで世界市場開拓へ
想定概要:材料試験に係る高精度な試験装置・計測機器を導入し、受託試験サービスの品質と処理能力を向上させることで、国内にとどまらず海外市場への展開を狙う投資と推察される。
創薬」事業によるCDMO事業のさらなる
想定概要:医薬品の受託製造・開発(CDMO)に必要な研究設備や製造装置を拡充し、創薬支援サービスの供給能力と技術水準を高める大規模投資と推察される。
加工機能増強による高付加価値サービス強化とIT基盤整備によるデータドリブン経営の推
想定概要:加工設備の増強と並行してITシステム・データ基盤を整備し、サービスの高付加価値化とデータに基づく経営判断の高度化を同時に推進する取り組みと推察される。
学術研究・専門技術サービス業で対象になりやすい設備・経費
試験・計測・分析装置などの機械装置費は、単価100万円(税抜)以上であれば補助対象となる可能性があります。BIMや研究管理システムなど、専ら補助事業のみで使用する専用ソフトウェア・情報システムのソフトウェア費も対象です。ラボや試験施設の新設・増築・改修にかかる建物費も、成長投資計画に不可欠と認められれば計上できます。一方、事務用PCやタブレット、汎用性のある機器は対象外となるため、専用性の明確化が重要です。
申請で押さえるポイント
成長投資計画では、設備投資が賃上げや省力化・高度化にどう結びつくかを具体的な数値で示すことが求められます。ソフトウェア費は自社の他事業と共有しないことが要件となるため、専用性を契約書や設計書で証明できる準備が必要です。採択後も交付申請時に経費の妥当性が精査されるため、相見積もりや価格根拠の資料を応募段階から整備しておくことが重要です。税制優遇(中小企業経営強化税制等)との併用は認められないため、税務上の取り扱いについては事前に確認してください。
補助対象外となる主な経費
学術研究・専門技術サービス業に関わりやすい注意点として、税理士・弁護士費用や自社人件費(ソフトウェア開発等)は対象外です。汎用性のあるPC・タブレット・スマートフォン本体、文具などの消耗品も対象外となります。また、親会社・子会社など資本関係のある事業者への発注は対象外のため、グループ会社間取引には注意が必要です。
大規模成長投資補助金の申請、専門家に無料で相談する
無料で相談するよくある質問
Q.研究用の分析装置は補助対象になりますか?
専ら補助事業のために使用される分析装置で単価100万円(税抜)以上であれば、機械装置費として対象となる可能性があります。汎用性があり目的外使用になり得るものは対象外となるため、専用性を明確にした上で申請することが重要です。詳細は公募要領で要確認です。
Q.BIMソフトウェアの導入費用は対象になりますか?
専ら補助事業のみで使用するソフトウェアであれば、ソフトウェア費として補助対象となる可能性があります。自社の他事業と共有する場合は対象外となるため、専用性の確保と証明が必要です。
Q.採択後に経費を追加・変更できますか?
応募申請時に計上していない経費を交付申請時に新たに追加することは認められません。また、採択されても計上した経費がすべて補助対象となるとは限らず、交付申請時に精査されます。申請前に計上する経費の内容を十分に精査してください。
Q.中古の試験装置を購入する場合は対象になりますか?
3者以上の古物商の許可を得ている中古品流通事業者から、型式や年式が記載された相見積もりを取得している場合は対象となる可能性があります。中古市場で広く流通していない設備や価格の適正性が不明なものは対象外となります。
出典:大規模成長投資補助金 事務局サイト ・ 大規模成長投資補助金 第5次 採択者一覧 ・ 公募要領 第5次 p.16 16以下の経費は、補助対象外となります ・ 公募要領 第5次 p.13 13(7)補助対象経費補助対象となる経費は、事業拡大 ・ 公募要領 第5次 p.14 14※5 ・ 公募要領 第5次 p.2 2【重要】○ ・ 公募要領 第5次 p.4 1.事業の概要................... ・ 公募要領 第5次 p.8 8⑩
公募要領等の一次情報に基づき作成。最終更新:2026/6/17